岩沼

6月23・24日に、現在の岩沼の状況を知るために、”宝塚からの贈り物”のメンバー(宝塚ふぁみりぃ劇場から3人・ロータリークラブから2人・智内威雄さん)が岩沼に行ってきました。

仙台空港には、以前コンサートでお世話になった岩沼ロータリーの方が迎えに来てくれ、レンタカーで案内をしてくれました。

青い線が、津波の高さです

 

 

車を走らせると、まだまだ工事車両が多く、道路工事をしていました。
防災の第一歩として、逃げ道の確保で山へ伸びる幅広い道路の整備で新しい道が出来ています。

海岸線には、堤防を兼ねた7Mの高さの道路を工事中。

海沿いには、11Mある避難丘があちこちに作られ、海に近い工場の建物は、避難場所となるよう4階建てになってました。

海岸そばの浜中小学校へも行ってきました。
遺構にする予定で当日のまま残っていますが、簡単な写真&説明文はありましたが、立ち入り禁止のテープが張られたままで手付かずです。

屋根にSOSを書いて救助を求めていた病院にも行ってきました。
病院南にある松林は、津波を受けた松は、倒されたままでしたが、周りは、草が生え、菖蒲も花を咲かせ、6年の月日を感じました。
松林と病院の間には、土手が出来ており、いろんな種類の木が植えられており、将来防風林になる事でしょう。

海岸線のあちこちに避難丘が出来ています。

病院内部も見せてもらい、水の跡がまだ1階天井付近にありました。

 

高い瓦礫の山は、なくなってましたが、瓦礫をコンクリートや木などの種類別に仕分けして置いてある状態でした。

 

コンサートをした市民会館にも行ってきました。
当日周りには、仮設住宅のプレハブがたくさん建ち並んでいたそうですが、昨年6月には全て解消され、駐車場になっていました。(岩沼の仮設住宅解消は、近隣に比べて、かなり早かったそうです。)

 

24日は、午前中に、岩沼おやこ劇場の方と交流会をしました。
事務所の近くにある゛ホームひなたぼっこ二木゛(1軒屋を改装して、保育園と高齢者のデイサービスを一緒にやっている所)をお借りしました。

現在の親子劇場の運営されてる方は、土曜日は、家族と動くので、出られませんとの事(どこも事情は似たような感じです。)で、現在も会員であり、元運営を担当された方が来てくれました。
当時の話や劇場の実情など、ざっくばらんに話をしてくれました。

震災後たくさんの創造団体が慰問に行きたいと連絡をくれましたが、人が集まる場所は避難場所になっており、場所もなく、自分たちの生活が手いっぱいで、受ける心の余裕もなかったと・・・
ただ、宝塚からの贈り物のコンサートをお願いした時は、タイミング的にはよかったようです。また、コンサートをお願いしたことで、岩沼ロータリーと劇場の繋がりが出来た事はよかったと聞き、ホッとしました。

子どもの文化の火を消してはいけない!と思い、活動を続けていると語った劇場の方の言葉が心に残っています。

劇場の方とデイサービスの高齢者20人足らずと保育園の子どもが5人の参加で智内さんのミニコンサートをしました。
準備時間には、”ひなたぼっこ”でいつも歌っている朝の歌を披露してくれました。

乳幼児には、座って聞くのは無理かも…と心配しましたが、わらべ歌を交えたコンサートに、しっかり座って聞いていたのはびっくり!
高齢者の男性の方も、いつもは関心を持たないのに、しっかり聞いていたと聞くと、音楽の持つ力は、すごい!と感じずには、いられませんでした。

 

 

 

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